東海道線の大船から少し山のほうに入ったところには不思議な世界がある。
田谷という地名で、ここには鍾乳洞やラドン温泉が山裾にあって、神奈川のランドスケープとはちょっと異なるが独特の雰囲気を持った場所である。原宿に向かう道からちょっと入ったところに、笹と竹林に覆われた一角があり、
九つ井という料亭がある。美味しいお蕎麦と陶芸作品のお店だ。お店というよりは庵というのが相応しいか?離れの閑静な佇まいの中で頂く手打ち蕎麦は、この季節のど越しが爽やかだ。庵に続く入り口の敷石は陶器で、お品書きのような文言。こんな楽しい敷石は見たことがない。