昔通った幼稚園では「お眠りの時間」というのがあった。「居眠りの時間」ではない。目を閉じて音楽を聴こうという音楽鑑賞の時間である。しばしばかかる曲に大いに不満を持った。同じ曲でも家で聴くものとフレージングやアーティキュレーションが違うのである。「アンダンテカンタービレ」と知っていたので言うと幼稚園の先生がぶったまげた。その曲を数十年ぶりに頭の隅から引っ張り出した。チャイコフスキーの弦楽四重奏曲 Op.11 Ddur 第2楽章である。これは
クライスラーの編曲と演奏でなくては納得がいかない。困ったものだ。iTuneで電送されてきたアルバムは、当時のLPのプツプツノイズが無い。これまた当時の記憶と異なるのだが・・・。