何年かに一度聴きたくなるのが
オネゲルの
Pacific 231だ。一度聴けばまた数年は聴かずともよい。というより、そんなに毎日毎晩集中して聴ける曲ではない。SLと駅構内の描写はこれ以上の表現はないというほど管弦楽の限界に挑んでいる。汽車好きにはたまらない。初めて聴いて、とにかくぶったまげたのは、確か中学2年生のときであった。フランス音楽に断然興味を抱いた。日本で
Pacificの動輪仕様は、
C57, C59であろう。いずれも美しいフォルムだ。231というと、最近の鉄道ファンにはJR東日本の
E231系なのかもしれないが、おじさんにとってはC57であり、オネゲルである。