小学生の頃、ヴァイオリンで金婚式と言う曲を練習させられた。マイナーで始まる曲なので、なんとなく雰囲気は暗い。それでも展開部になるとキーはA Majorになって、ずいぶんと明るくなるのだが、子供の頃に弾き飽きたし聴き飽きた曲だと思っていた。今日は暫くぶりでこの曲が脳味噌のメモリーから引っ張り出されて耳に戻ってきた。萩亭のご主人と女将は金婚だそうで、
今日の発表会でこのマリーの「金婚式」を連弾でご披露なさった。写真で見る限り、ステージで悠々と寝ているように見える。たいしたもんだ。第一主題のところだけだったが、萩亭ご主人は不自由な右手に代えて左手で主旋律をなんとか最後までやってのけた。発表会でビデオやカメラでわが子の演奏を一生懸命記録するさまはいつのまにか逆転して、親の発表会に息子がカメラを持って駆けつける時代になってきたらしい。