日中の太陽の高度が低いと感じる今日この頃だ。冬至が目前である。和のテイストなれば冬瓜を食すかさもなければおでんに舌鼓を打つ季節である。いずれにしても温かいものが恋しい季節なのである。一方、この冷えた空気は蕪を一層美味しくする。蕪を食すならば漬物、蕪寿司もよいが、柔らかく煮込むのも捨てたものでない。最近は洋風おでんなどと称されるが、ポトフに蕪はぴったりである。厚切りの豚ロースがあれば尚の事嬉しい。仏蘭西料理の夏の代表格がラタトゥイユならば冬の代表格はポトフである。冷えたカラダを芯から温める、家庭料理だ。